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2013年08月21日

2010年 ジェフユナイテッド選手感想

 2010年の総括をやろうといいつつ、伸ばし伸ばしにしていたらこんな時期に。とりあえず、あわてて主だったところの選手寸評書いてみます。余裕があれば、戦い方についてもまとめたい。

ネット・バイアーノ
巻からCFのスタメンを奪取。足下でキープできるという意味で2010江尻ジェフの象徴と言ってよさそう。

その分、相手DFの厳しいチェックを受けることが多く、フォローも少なかったため、時に高いテクニックを見せつけるものの、シーズンを通した得点では助っ人としては及第点という水準に。
一方、印象的だったのは守備面での貢献で、サイド深くまでボールホルダーを追うこともしばしばあり、守備の負担を緩和していた。総合的に見れば、やはり重要な選手だった。


青木孝太
ジェフに復帰して、ついに爆発の年、となるべきだったが…。
3トップシステムの弊害をもろに受けることになった。CFの座はネットがつかんでいて、彼の欠場時にはそのポジションに入ることもあったが、ターゲットとして後ろを向いてファーストボールを受けるスタイルは孝太の良さを自分から消してしまうことになる。本人もそこそこ体を張れるプレイは出来るだけに、かえって中途半端な印象になってしまった。

それではウィングはどうかというと、ゴールから遠くなるので、これも歓迎出来ない。青木孝太は最短距離で使うべき選手である。
結局、孝太の持ち味はDFラインとの駆け引きから裏を取り、そこへタイミングよくボールを配給してもらうという点にあるのだけれど、チームとしてはそういう戦い方を前提にしておらず、一対一関係でも、時にルーキーである伊藤から裏を取るボールが来るだけと、消化不良の一年だった。しかし、戦い方さえ変わればまったく違う結果が出せるはずである。来年にかけよう。


深井正樹
ロアッソ戦で絶望的に空回りしているかと思うと、ホーリーホック戦では深井無双が発動したりと、出来不出来の差が激しい一年に。こうしたとき、コンディションそのものに極端な上下があったというよりは、紙一重で差が別れていたような印象もある。


谷澤達也
世界の谷澤、谷澤の世界。
展開によって、両サイドのウィングや、シャドウストライカー気味のポジションなどさまざまな形で使われ続けたのは江尻監督の信頼を表しているわけですが、それは一方ではシステムの中で谷澤がどこに入るのが適正なのかが一年通してはっきりしなかったというわけで。もちろんその責は谷澤個人だけが負うべきでもないのだけれど。
ベストゲームはホームでの横浜FC戦ですね。


倉田秋
主に左ウィングで前半戦のジェフを牽引していた選手。序盤に驚異的な得点力を見せつけたことで、江尻監督が3トップでいけそうだと勘違いしてしまった可能性もある。

後半戦に入って失速。これは相手チームが倉田を研究してきたことと、フリーランでマークを外してくれた渡邊が長期欠場してしまったことが大きい。

ボールをもってから単独で打開しようとするプレイスタイルは魅力的だが、いきおい選択肢が少なくなり、スカウティングが進むにつれて網にかかることも多くなっていった。
このため終盤戦にポジションを失う。内容から見て仕方のないところもあるが、その前にもっとプレイに幅をつけてやる指導があるべきだったのではないかとも思う。
実際には視野自体は広いのに、狭い選択肢の中でだけ動いてしまった感じもあり、それは適切な方向性をあたえてやれば、解決できたのではないかと思う。

倉田が調子を落としたあたりとジェフが下降線に入る時期はほぼ同じといってよく、よくも悪くも2010年のジェフを語るに欠かせないことになった。


林丈統
やはり3トップの犠牲者。タイプ的には孝太とかぶるので、特筆すべきことはあまりない。でも、オレの林。
わずかたりとも選手と個人的にはかかわるまいという禁をついにやぶって、ユナパで出待ちしてサインもらってしまった。
DFラインの前でボールをもったときには、圧力のかけかたで孝太に比べて一日の長がある。ひいき目と言われても、いっこうにかまいません。ああ、林。


太田圭輔
孝太ほどではないが、3トップというか江尻スタイルで割を食った一人。初期の戦術としてウィングにはクロスを上げる仕事が求められず、中に入っていくタイプが重用されたため、十分な機会は与えられず。
終盤戦で、それまでのやり方を捨てて、クロスが重視されるようになり、起用が増えるが、いかんせんそこまでの戦いで、クロスの受け方がチームとして整理されていなかったため、決定打につながる配給は少なかった。こんな使い方しかしないんなら、なんで太田を残したのかと首をひねらざるを得ない。


村井慎二
ケガやコンディション不良でシーズン大半を棒に振った、らしい。というか、ここのところジェフからは負傷などについての情報が公式にはいっさい発表されない(報道にもあまり出ない)ので、選手ブログとかから読みとるしかないんである。まあ、それはチームの考え方ということで。

復活するや、ファジアーノ戦で大仕事をしたが、しばらくしてまた消えた。タイプ的には太田とおなじくクロッサーなので、コンディションがよくても、やはり江尻スタイルでは活きづらいところもあったと思われる。


巻誠一郎
足下を重視する江尻スタイルとは合致せず、スタメン落ち、途中出場さえ出来ぬゲームをまじえて、シーズン半ばでロシアリーグへ移籍。

序盤戦でのスタイルが機能不全に陥ってから、「巻がいれば」とうめく展開は多かったが、もはやどうしようもないことであった。


米倉恒貴
飛躍が期待されたにもかかわらず、出来不出来が非常に激しかった年。サガン鳥栖戦などで縦横無尽に暴れて相手を混乱に叩き込んだかと思えば、交代するまでピッチにいたことに気づかない試合もあった。

走ってスペースを作り、またスペースへ走り込むスタイルは、江尻スタイルとはフィットしていたとも言い難く、中盤戦までは出たかと思えばベンチからも消えたりを繰り返した。
一方、終盤戦で、足下でつなぐスタイルを監督自ら放棄したアウェーのヴェルディ戦でもっとも躍動していたのが米倉だったのは象徴的。

コンディションの不良はむろん本人の責任ではあるが、チームとして管理しつつ、我慢強く使い続けるべきではなかったか。運動量と強いフィジカル、得点感覚はジェフの中核となるべき素養を示している。絶対に外に出してはいけない。


伊藤大介
中断期間のアントラーズとのプレシーズンマッチで頭角をあらわし、その後スタメンに食い込んだのは予想外の収穫。大きく動くというよりは、中間くらいのスペースでのボールのもらいかたがうまい。そこからのさばきも、持ちすぎず及第点。中盤戦以降、リズムをつくるのに貢献した。それ以上の働きを、いま求めるのは酷だろう。

ボールを離す感覚は、孝太や米倉とのセットを熟成させれば武器になる可能性は大きい。大事にしたい選手。


工藤浩平
工藤は工藤。出来ることと出来ないことははっきりしている。一人で何かが出来るタイプではないのは織り込むしかない。前線でからんで決定的なラストパスという形は少なかったけれど、低めの位置からの縦パスにセンスを見せた。
後述する、ホーム、ロアッソ熊本戦で見せた青木良太とのセットは、お互いの出来ることと出来ないことを整理したよいユニットだったと思うのだけれど…。


佐藤勇人
アビスパに食いつかなければいけない時期には気を吐いてくれた。一年通して、質のぶれないプレイを維持してくれて、高い評価を与えるべきなんだけど、勇人にはこれくらいはやってもらわなきゃなというところもあるね。もっと存在感を見せてほしい。


山口慶
広いスペースをカバーし続けて、ある時期には戦術上の無理を一人で背負っていたようなところがある。
ワンボランチというのは、運動量がなければ現象的にはゼロボランチと言ってもいいような展開になりかねない。山口のポジションが決壊していたら、ほとんどギャグみたいなリンチを受けた可能性も。単純な意味で負荷が一番かかってたんじゃないか。オフはゆっくり休んでほしい。


中後雅喜
山口とのポジション争いに負けた形で、不満の多いシーズンに。
システム上中盤の枚数が少なく、まず運動量が要求されるポジションだっただけに、持ち味を出すに至らず。
06年だったかな、FKを見事に沈められたときの印象が強いので、セットプレイのキッカーとしても期待してたんですが。


アレックス
当初は右ウィングで起用されるも、渡邊の負傷により左SBへコンバート。最初はわたしもこれが適正ポジションだろうと思っていたのだけれど、段々よく分からなくなってしまった。

サイドアタックから早いクロスという場面を期待していたのだけれど、高い位置は取っても、その後送るパスが足元に入れる選択が多く、あまりゴールに直接つながる場面は多くなかった。悪いわけではないけれど、そこがアレックスでなければならない必然性もあまり感じないという、これも使いかたの問題なんだけれども。


渡邊圭二
序盤戦ではしばしば匿名板などで批判の矢面に立たされていたが、負傷(らしい)欠場が長期化するにつれて、やっぱり渡邊じゃないとダメだと評価が上がっていったという不思議な人。
ボールを持ってからの判断の速さや、プレイの質に難点があり、今年のジェフは前線にテクニカルな選手が多かっただけに渡邊の技術不足が目立って叩かれていた。しかし、フリーランを繰り返すことによってサイドでマークを外す動きを徹底していたことの大きさはいなくなってから分かったというか。

序盤に倉田が左で個人技を発揮できたのも、渡邊のフリーランが相手を一枚外していたことが利いていたと思われる。いないあいだにちょっと評価に下駄を履かされすぎかという懸念もあるので、復帰後のプレイに期待。


鎌田翔雅
右SBをつとめたが、うーん、正直言うと高い評価を与えられなかった、左SBが上がりがちなこともあり、バランスを取るためか攻撃への関与が少なかったが、守備面で重大なミスを犯したり、数少ない攻撃参加時にボールロストしたり、テンポを遅らせたりという面が目立ってしまった。
この経験が来期以降のジェフにつながるというのだったら、納得もしたのだけれど、ベルマーレに復帰。うーむ、頑張ってください。


和田拓三
監督が違えばもっと使われる選手だったのではないかなぁ。サイドでゲームを作るというよりは、ボールを持ったらゴールへ手数の少ないプレイを選択する傾向が強く、クロスやシュートに移るプレイが目立った。ボール回しでリズムを作るタイプの監督からすると、ちょっと大切にしていないという風にも見られるのかもしれない。

ただ、閉塞感のあるプレイが多かった中で、愛媛FC戦での早い縦パスやシュートへの意識は気持ちよかった。個人的には右SBでもっと使ってほしかった。アビスパへ移籍決定、もっと見たかったね。


坂本將貴
おもにクローザーとしての使われ方が多かった一年。さすがに坂本に試合を決めてもらわなければならないという状況は少ないだろうね。そういう意味では、坂本の投入は分かりやすいメッセージでもある。試合を変えるのではなく、試合を落ち着かせる。
しかしCBでのスタメン起用はさすがに驚いた。


青木良太
ジェフのスケープゴート担当。
楽山がいなくなって、下村がいなくなって、そこでジェフがかかえていた問題が解決したわけでもないし、こういう議論には組みしたくない。

戦術的な課題を整理して、限定した形で任務を与えれば、仕事は出来る。
ロアッソ戦で工藤と右サイドで縦に並んで、工藤が軽くためるあいだに外をフリーランしていた時には気持ちよくクロスを上げていた。自分でボールもって相手と正対してはなにも出来ないが、一度前に抜けてボールを受ければ、フィジカルがあるから、すぐには止められない。
なぜ、あのユニットを継続的に使わなかったのかはよく分からないなぁ。
終盤では、スタメンは確保していたものの、汎用性の高さからCBとSBをいったりきたりする起用で、プレイがぼけてしまった。どこで使うのが最適かを、そろそろ自分でアピールしなければいけない。


マーク・ミリガン
守備面では外国人選手としては及第点という水準だった気もするけれど、DFラインからの質の高いフィードは武器になっていたと。彼がいなくなってから、プレスをかけられて後方でボールを回し始めると、出し手がいないために有効なボールが早く前に入らないという展開が増えた。復帰待ち。


福元洋平
今年の残念王。
CBのレギュラーに定着することを期待していたのだけれど、中盤戦以降調子を落としてしまった。ミスの場面だけを切り抜くことは公正さを欠くけれども、縦パス一本からマークを外されて、あっさりと裏を取られた場面は、難しいものを感じさせた。

だが、トリニータ戦で見せた高いパフォーマンスはフロックではないと思っているし、挽回の機会はあるはず。DFラインのリーダーとなる気概を見せて欲しい。期待しているのだ。


茶野隆行
コンサドーレ戦、ゴール裏からのブーイングであわや衝突になりかけるかと思えば、栃木FC戦での同点ゴール後のパフォーマンスなど、今年もっとも感情を表に出していたのが茶野だった気がする。

プレイについては、しっかり食いつき、ここという場面では強引に奪いにいくなど、年間通してむらのないプレイを続けた。MVPクラスのプレイ。もし、茶野がいなかったらと思うとぞっとする。問題があるとすれば、茶野自身ではなく、彼のポジションを若いDF陣がまるでおびやかせなかったことだろう。


岡本昌弘
櫛野亮
二人まとめてかよ!疲れてきたってのもあるけど…。
岡本を出せば、櫛野にしろと言われ、櫛野を出せばグッピーじゃないとダメだろと言われるのをループするという展開が板なんかでは見られたし、ポジショニングやコーチングで一長一短あり、どっちがどうとは一概に決められない。どちらも絶対的な存在感は見せられなかった年に。

オシム以降、GK陣は負傷者が出たときにレンタルで取ることはあっても、大きな人の入れ替えはなかったんだけれど、今回、中牧をアウトさせて、横浜FCから大久保を取ってきたのは、かなり大きなメッセージだ、気を引き締めてほしい。


 いろいろ言ったけど、2010年のジェフの選手はみんな好きだったということはあらためて言っておきたい。このメンバーならウイイレ買ってもいいかなって、久しぶりに思ったよ。結果は残念だったけど、試合を見続けたのは、義務ではなくて、オレの権利の行使としてだったんだからな。
 新しいシーズンも、ここに名前を挙げたみんなのジェフが見たかったんだけど、それもサッカー。残る選手も、新天地へ向かう選手も、チーム探してる選手も頑張ってください!

2010 Jリーグオフィシャルカード J2クラブ別 ジェフユナイテッド千葉 BOX
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posted by すける at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | ジェフユナイテッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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