2013年08月21日

ジェフユナイテッド市原・千葉0-3コンサドーレ札幌(2010年7月18日 フクダ電子アリーナ)

 再開直前にでかいニュースが入ってきて、やや眼前の試合とは別の話題に目が向きがちな浮ついたムードが怖い。それにしてもせめて送り出してやることも出来ないのかね、まさか。

 右ウィングは鹿島とのプレシーズンからひっぱって深井。右サイドバックは良太。ここはけが人が続出で、安定しないポジションになってしまった。良太はミラー体制時にここのポジションをつとめて、しばしば下村と並ぶ戦犯扱いをされてしまったので、あんまり思い出させたくないところである。なんだかんだ言ってもセンターの方があってると思うよ。


 開始早々ネットのくさびからのスルーパスに抜け出した工藤が大チャンス。しかし枠をとらえられず…(その前にオフサイド?)。これは、ね。工藤にはコントロールするために減速する余裕さえあったシーンで、ここで枠にすら行かないというのはちょっと頭を抱えてしまいます。比較する意味がまったくない対象ですが、ヨンスなら10回あの情況与えられれば15回くらいはゴールに突き刺してるんじゃないのかな。
キャプテンというのは、やっぱり試合を決めなければいけない。ちょっと線が細すぎる感じは否めないですね。

 その直後、自陣でのボール回しにプレスをかけられアレックスのあいまいな対応からコーナーを続けて取られ、セカンドボールからミドルで失点。

 開始20分くらいまでは、札幌のプレスに苦しみますが、次第にジェフがボールを支配するようになっていきます。倉田にはコーナー崩れからと、ドリブルでの持ち込みで大きなチャンスが。
 両ウィングの深井と倉田は基本的に内に切り込むプレイですが、そこからさらに一本の決定的なパスが通らない。エリア内で張っている選手の数、あるいはボールを引き出す動きにとぼしく、コースの選択肢の無い中でのネットへのパスは単純すぎて通りません。元ジェフの芳賀が試合後語っていたように、そこに対しては札幌がきっちりと網を張ってあります。


 ポゼッションはしているものの、最後に危険なプレイが出ない、基本的に相手DFは前を向いて対処できるレベルでの攻めにしかなっていないところに、見かけ上では押し込んでいるジェフの攻撃の問題が集約されている気がします。ネットの半身でDFを背負いながらのバイシクルなんかもありましたが、相手GKの好守にはばまれてノーゴール。

 後半に入ってもボールは回しているジェフは、深井に変えて谷澤。さらに工藤に変えての、伊藤大介初公式戦。江尻監督のインタビューでは、もっと早く出してもよかったのではないかと記者から質問もあった伊藤ですが、実際動き回って中後と、倉田のあいだをつなぐ動きが効果的でした。この二人のあいだに無駄にボールをこねる選手はあまり必要ないわけで、ボールホルダーを素早くフォローしてパスを受け、すぐにはたいていくという動きには一定の効果があったと思います。キーパーにはじかれた中後のミドルを引き出したのも、伊藤の動きではないかな。それ以上のものを現段階でもとめるのは酷かと。

 伊藤が入って中後の負担が少し減ったかに見えたときに、中後を下げて孝太を入れたのはそれだけに少しもったいない気がしました。2トップに変えたことで、伊藤も一列下がり、さばきの効果も落ちてしまう。あの中盤の構成はもう少し見てみたかったところでした。
 それでも右からクロスが入り、ネットを越えて、その後ろにいた孝太に通る。決定的な形だったけれど、ふかしてゴールマウスの上へ。この直後に一気に試合が崩れる。

 好機を逃したところで、2失点目は相手ゴールキックから。ポストで落とされて、アレックスのサイドを使われ、軽くかわされて内側に切り込まれ、ミリガンのフォローが間に合わないうちに、見事な形のミドルを放り込まれて、あっさり突き放される。しばらく立てない櫛野とミリガン。攻めて攻めて攻めたて続けた挙句に、縦パス一本からのつくりに粉砕。

 直後にミリガンの凡ミスによって、3失点目。もちろんひどいプレイではあるんだけど、これはもう2失点目のおまけみたいなもので、ああいう失点をしたあとのメンタルでは起こること。人間だからしょうがない。
結局、あの失点の前のどこかでジェフの攻撃陣が得点していれば、あんなプレイは起こらなかったはずで、個人に過剰な責任追及をするのも筋が違う。むしろ60分以上前がかりになっていたところから、しばしばゴール前まで直結した札幌のカウンターをケアし続けていたCBコンビは、瓦解の寸前まではよくやっていたと見るべきじゃないでしょうか。

 ともあれ、序盤の時間帯でプレスをかけて先制し、あとはブロックを作って相手にポゼッションは与えても最終ラインで跳ね返し、薄いスペースを衝いてカウンターで仕留めるという札幌の、凡庸といえば凡庸な戦術が馬鹿らしいほど当たった試合。

 ボールを回していればいつかはどこかで点が入るんではないかと、緩急のないプレイを続けたお人よしのお坊ちゃんのごときサッカーをしたジェフは、シュート数やポゼッションの数値の上では優位でも、サッカーをするという肝心のところでなにかが抜けていた。シュート数は多いけれどもコーナーは札幌の方が多く取っているという点にも、ジェフのサッカーのピンボケ加減がうかがえます。

 まぁ、ブーイングは飛びますわな。私はしなかったけど。これで問題が解決したという記憶はないし。茶野とゴル裏が険悪な状態になり、衝突しかねない勢いのところをグッピーがおさえ込んでいた。見ていなかったんだがゴル裏から旗が投げ込まれたのが、茶野が荒れた原因という話もある。それをまとめて戻してくれたのもグッピーだとか、ゴメン…。

 夏休みになり、おそらく家族連れの動員もあったであろう、ひさしぶりに一万五千入ったという試合で、子供の観客を前に客が選手を罵倒するというシーンは見せたくないのよ。ああいうものをいきなり見せられた子供は、もうサッカーをスタジアムで見たくないと思うか、あるいは選手に罵声を浴びせるのは当たり前のことだと思うようになるでしょう。どっちにしても悲しい話です。


 単純な勝ち負けとは別の水準で違和感を感じた監督の談話は「クロスに対して一番危険なところに入っていく選手が少ない」というもので、それはたしかにそういう試合でしたが、別にいま始まったことでもなく、そういうプレイが出来る選手を一貫して起用してこなかったのは、そもそも江尻監督だったのではないかなぁと。

 少なくとも、この半年間、「クロスで点を取れ!」というメッセージを、基本的な方針として監督から聞いた記憶が無いんですよ。実際、クロスに飛び込む選手はこの試合ではベンチ外でおそらく戻ってこれないのでしょうし、その直前のプレイであるクロスを上げる能力に特化した選手である太田もピッチに立つことは無いまま。どうしてここで、采配の権利がある監督の口から突然クロスについて言及されるのか理解に苦しむところがあります。

 シーズン開始から、攻めの形について聞こえるのは、エリア内では足元で受けろ、そのときには軸足がどうで、反対側の足の位置がどうでという、戦術とは別のトリビアルな技術面ばかりの指導でした。
それはそれで監督の権利ですから、行使していただいてかまわないんですが、ならばそうした実践の後に問題とするべき点は、「そもそも重視していなかったクロスからの形が、出来なかった」ことではなく、「開幕からこだわりつづけてきた、3トップの足元でのつなぎからでは、一向に決定的な形が作れない」ということのはずです、本当なら。


 巻に関する奇妙な記事も出たりで、ギリギリ昇格の枠内に残りつつも、なにかいろいろなところで足並みが乱れてきている気配。この件については江尻監督がフロントとのあいだに仲介に入ったという話もあって、ギリギリのところで選手をまとめてはいるのだろうと期待しています。ここ2、3試合がいろいろな意味で正念場という感じですね。


「こういう日もあるさ」、とは思いつつも「こういう試合が反復されても不思議とは思えない」とネガる気持ちもあり、何かしら変化をつけていかねばならない時期だとは思います。しかしまぁ食いついていくさ。

試合結果(ジェフ公式)
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鹿島アントラーズ0-1ジェフユナイテッド市原・千葉(2010年07月3日ひたちなか運動公園陸上競技場)プレシーズンマッチ

 鹿島とのプレシーズンマッチを見にひたちなか運動公園陸上競技場へ。水戸まで高速バス、一駅電車使って勝田駅まで出てから、鹿サポの現地人に拾ってもらう。
 チケットは鹿島のファンクラブ経由で手に入れてもらったので、顔を立ててホーム自由へ。とはいえ、爆心地に近いところもこちらが居づらいということで、妥協案としてジェフサポとの緩衝地帯ギリギリ、コーナーのあたりで見ることになる。

 選手構成が気になるところで、ジェフはキーパにグッピー、CBに茶野、福元、SBにアレックス、坂本。ブログを見ると和田や良太はキャンプ中に軽い負傷をしたようだ。
中盤は中後、勇人、伊藤大介、3トップは中央にネット、左に倉田、右に深井。
深井と中後はやや鹿島向けのファンサービスの側面もあったかな。基本的には公式戦のスタメンに準拠した起用の中で、ルーキーの伊藤がやはり一番注目される。

 いっぽう鹿島はキーパー曽ヶ端、4バック新井場、青木、伊野波、ジウトン。中盤を小笠原、中田コ、本山、野沢。2トップが興梠、マルキーニョスと、「鹿島さん、真剣な顔して怖い…」とちょっと引いてしまうガチなメンバー。っても見直すと本来の4バックの内3人は代表で取られてるわけで、どういう選手層なんだ。

 この日は応援しない(というより場所的に出来ない)ことが確定だったし、普段は見れない選手起用もあるかと期待して、たまには「メモの人」になろうとフォメを汚い字で取り始める。

鹿 これ「クシ」?櫛野?いないじゃん?
犬 「クヒ」。グッピーだから。岡本。 
鹿 なんで岡本がグッピーなの?
犬 えっ……

 などという会話をしているうちに試合開始。ちなみに「岡本昌弘」「高橋由美子」で検索しても何も出てきません。当たり前だ。


 前半に大ピンチが続出で、興梠に裏を取られてグッピーもかわされたシュートはポストに救われ、セットプレイ崩れからの小笠原のミドルはバーを叩いてギリギリセーフ。詰められてゴールマウスにねじ込まれたが、これはオフサイドの判定。でも、オフサイドを主張するより先に飛び込んで押さえておいて欲しいよ、あれは。

 マルキには絶妙なスルーパスが出たけれど、不可解な見送り(完全に他人事の雰囲気だった、オフサイドにポジションだったかな)なんかもあって、失点はない。

 巡回した観戦記系の記事では2トップの逸機ばかりが取り上げられてるけれども、興梠なんかの、斜めというよりは半円描くような動きでのDFとの駆け引きは、ボールが来ていないところですら対応する側にとっては常に消耗を強いられるようなもので、やっぱり鹿島でFWやるってことはすげーなと感心。
 最後で外しまくってくれていたわけですが、公式戦ならああいう結果ではなかったろうし、正直ジェフのDF陣が押さえ込んだという感じはしない。

 気になるのはCBと右SBの間あたりのゾーンを使われ続けた点で、書かなかったけれど、この前の愛媛戦でも気になっていたこと。連携面にどうも問題があるんじゃないかと。今回、坂本はわりと上がり目のポジションということもあったんですけど。

 右SBは愛媛戦では和田、今回は坂本と、これまでしばらくスタメンを務めていた鎌田から変わったばかりというところはあるものの、人につくのかスペースを見るのかという判断を早めにして、自分がつかないのなら誰がつくべきなのかまではっきりさせたコーチングを福元には要求したい。茶野とミリガンが合流してきて、後半戦はまた出場の機会が減る可能性が強いだけに、この辺が正念場。


 先制点はジェフ。遠いサイドだったので、残念ながら正直プレイの綾はよくわからず。ネットの落としから抜け出したということみたい。とはいえ、伊藤は得点だけでなく、全体の流れの中で他の先発メンバーに比べて遜色の無い動きを示しており、リーグ後半戦にむけて公式戦出場にアピール出来ていたと思います。

 事前情報によるとジェフは相当きびしいキャンプ上がりだったようで、正直足が動かないのではないかと不安視していたのですが、むしろ重いのは鹿島の方。その隙を衝いてしばしばサイドをえぐる動きも。
とはいえサイドを取った後に何をするのかいまいち見えないというのもまたいつものジェフで、DFを振り切ってサイド奥まで進んでからバックパスで返したのを見て、鹿島サポは不審の声を上げてましたが、ジェフサポとしてはあそこは経験からして戻すだろうなと当然のように受容。
 なんというのかなサイドから中央に入れるような時も、クロスというよりは横に縦パスを入れてるような印象が強い。90度傾いた日本語だというのは承知の上ですが、実際そんな感じなんだよね。外から中に入れて、くさびになったところに、フォローしにきた選手が絡んでつないでまたサイドに戻す……みたいな。以下リピート。ま、実際にはどっかで引っかかるわけですが。

 以前、ネットがサイドからグラウンダーで来たボールを一度足元でしっかり止めて、そこに近い位置にいた倉田が走ってダイレクトでシュートみたいなシーンをどっかとの試合で見たのですが、あれが中に入れるときにやりたいパターンの一つなのかなという気はしました。あるいは愛媛戦での、左で回しながら一度右サイドに大きく振って、マークをずらしてからそこで中央に入れるみたいな。試合でのフォメは1トップで本来の形ではなかったんですが、この瞬間には両サイドが高い位置に張ってたので、3トップに近い形でのボール回しだったんじゃないかと。
 どっちにしても、クロスにズドンと合わせるとか、スルーパスにズバッと走りこむとか、そういう擬音一発で表現できるような分かりやすいゴールへの形はファーストチョイスにしないというのが江尻監督のやり方なのかなと勝手に推測。


 後半は鹿島も選手交代なんかをからめて、全体に押し上げた感じでの攻めを見せてきましたが、そうなればジェフにもカウンターのチャンスはあるというわけで、若干大味な気配を漂わせながらも、見ているほうには面白い展開に。ジェフの攻撃の時間帯になってしばらく、近くにいた鹿島サポの一人が「14番に注意…」とうめく。正解。
 ジェフは更に谷澤や孝太、太田なんかを入れて2トップにチェンジしつつ、何度かフリーに近い形でシュートチャンスを得るも、コースを狙ったのかやや弱いシュートが多く曽ヶ端の手を越えられず。
鹿島の方も、チャンスは作るが、序盤のばたつきから回復したグッピーがポジショニングの良さも生かして封じ込め、試合終了。グッピーはアマルのときなんかも、鹿島戦では当たってたしね。

試合結果(ジェフ公式)


 試合終了後は、駐車場に向かってわらわら歩いていくわけですが、大半はそりゃ犬は犬、鹿は鹿で固まって帰ってくところで、鹿と犬のレプリカのコンビで歩いている人もちらほら。この辺はPSMならではかって和やかな雰囲気。

 収穫としては、リーグ再開前に茶野が90分のフル出場で復帰のめどが立ったことと、伊藤大介が中盤のポジション争いに割って入る権利を得たということでしょうか。
 チャンピオンチームに勝ったという点に関しては、鹿島のコンディションの悪さから過大評価するわけにはいかず、敗将のオズさんの「たまたま準公式戦だったというだけで、我々にとっては調整試合だった」という弁も、負け惜しみというよりは、単に事実を言ってるだけでしょう。(J'sGOAL)
 とはいえ、5000人近く(感覚的には6000ちょいくらいはいた気がする)がお金を払って見に来たんだからリップサービスもしてよ、オジー!


 コンディションについて言えば、キャンプに関する選手のブログを見ても、こっちも相当厳しかったはずでって、気がつくと選手のブログ増えてるよね、しかもわりと筆まめ(笑)。
 ジェフユース系とか生え抜きの選手は、ブログを持っていたとしても、出戻りとしての村井を除いてほとんど更新していないという状況に比べると、ここ数年の移籍組がよく書いてくれてる。和田、深井、太田、山口なんか。良太のブログデビューはついに真打登場かという感じ。

 やっぱり、あたらしく移ってきた選手は、サポに自分を知ってもらうためにはこういうアピールも必要なところで、生え抜きの選手だとそういうレベルでの必要性は感じないというのもあるかもしれません。ま、ジェフユースは漢字を知らないという恐ろしい噂もあるわけですが…。

 というわけで、リーグ再開に向けてそろそろ仕切り直しです。
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ジェフユナイテッド市原・千葉3-0愛媛FC(2010年6月6日 フクダ電子アリーナ)

 ネットの累積出場停止とアウェイ水戸戦の敗北により、スタメン、フォメともに変えてきたジェフ。とりあえず久々に先発の巻を1トップにした4-5-1。

右SBを鎌田に変えて和田を回し、左SBにアレックスを下げる。この二人はわりと上がりんぼうなので、空いたスペースのケアとして、これまでこだわってきたアンカー制ではなく、工藤と勇人のダブルボランチで見る形。中盤のアウトサイドは左の倉田、右の太田。そして復活組の米倉はトップ下だけれど、クラシカルなトップ下像なんてのはもう過去のもので、運動量も当たりの強さも要求されるポジション。

 開始直後にいきなり試合が動く。右の太田からのクロスが流れてファーの倉田に、角度がなくてチャンスは少ないという印象だったけど、挨拶代わりというか思い切り振りぬいたシュートは相手GKの真正面であるにもかかわらず、ファンブルでゴールの中に転がっていき、開始1分であっさり先制。とにかく蹴ってみろ派にとっては「見たことか」と言いたくなるようなラッキーゴール。

 愛媛はいくらなんでもこの時間帯の失点は想定していなかったはず。すぐに取り返しにいくのか、無かったこととして当面とりあえず当初のプランどおり動くのかも決めがたいところ。それでもジェフの右サイドの裏を取ったりして大きいチャンスを迎えるも7番のファーストタッチが大きく、ツータッチ目では角度がなくなってしまい、反撃は不発。ここで決められたらドタバタした展開になってしまっていたでしょう。

 2点目は左サイド、倉田のサイドチェンジのボールを太田が拾い、相手に当たってこぼれたボールを勇人がゴールラインからマイナスのクロス。これに米倉がスライディング気味に合わせてゴール。大きな追加点。なんだかんだ言ってもフクアリでは2失点したことはないので、もう弛めなければ負ける気はしない。

 米倉はコンディションも回復したのか、栃木戦での不調がうそのように守備では前線のプレスに精力的に参加し、攻撃面では広く動き回ってスペースを作りながら、縦パスのターゲットにもなっていました。中盤のボール回しに米倉が絡めるようになると、フィジカルがあるので当たり負けしない。ヴェルディ戦でも、アレックスを中盤に下げたところでボール回しに余裕が出たのだけれど、狭いエリアの中で足元で受ける形を追求するのなら、一人は体幹の強い選手が必要ということでしょう。
 縦パスのポストからフィフティ以上のボールが来るという信頼があれば、勇人や工藤のフォローも速くなるし、よい相乗効果が出るはず。

 江尻監督は米倉のプレイについて、「彼はもうひとつランクを上げるためには、90分間戦える体力が必要だと今日改めて思いました。FC東京の羽生直剛選手のようなプレーを彼がああいうポジションでできたら、もっと上のレベルを狙えるのではないでしょうか。」と試合後語っていますが、外的な理由とはいえ、背番号からも出身校からもやはりそういう期待を抱いてしまうのは無理からぬところ。わたしも米倉に要求してるのは、フィジカルが強くて、決定力のあるはにゅーさんというもので、いったいそりゃどういう完璧超人だよつーか。

 巻、米倉、勇人と中央のラインでのプレスがとりわけ強いために、ジェフのDFも対人レベルの守備に専念すればよいのでラインを上げやすく、空中戦では落ち着いて対処できるという好循環に入ります。良太は一本不用意な中盤へのパスをさらわれてピンチを招いてましたが、それ以外ではおおむね及第点でしょう。一瞬手を使いそうな動きをして、自制したらしい怪しい動きの場面とかあって笑いましたが。きっとヴェルディ戦のあと怒られたんだろうね。

 DFラインの和田から相手ラインの裏を衝いて、ラインとGKの間を狙う縦の鋭いパスに反応して飛び出した米倉が、やはり飛び出したGKよりも速く頭頂部で触りコースを変えて、ほぼ決定打の3点目。ここしばらくジェフは相手チームのスカウティングに苦しんできたようなところがあったけれど、今回に関しては、フォメの変更にタイプの違う中盤の米倉、サイドバックの深い位置からゴールに直結するラストパスなど、愛媛がスカウティングしてきたなら「話が違う!」と言いたくなるであろうジェフの戦い方でした。

 愛媛としてはしっかり試合に入る前に試合を動かされてしまい、状況に対応する前にバタバタと決められてしまったという感じでしょうか。監督がベンチ入りできなかったのも、この展開では厳しいペナルティだったでしょう。

 前半に関しては圧倒的に展開を支配して終了。
 ハーフタイムでは、ジェットスフィーンのパフォーマンスがあったのですが、それと同時に車椅子に乗せられた一平君が場内を一周。近づいてくるや、ジェットスフィーンそっちのけで一平君の撮影に体の向きを変えるジェフサポたち(笑)
 まぁ、リードしてるからこその精神状態でもありますが。

 後半はひっくり返さざるを得ない愛媛が、米倉対策にダブルボランチにしたり、前線をジョジマールに変えてきたりと動いてきましたが、ジェフは動きなし。前半のプレスで消耗したか、米倉や倉田の動きの質がやや落ちたために、ボールを支配される時間が長くなります。この辺は、もっと早く交代策を打ち出しても良かったんじゃないかと思いますが、江尻監督としては、勝っているからこそ、スタメンで出た選手には最後まで走って欲しいという感じでしょうか。

 ただ、セーフティなリードを確保している以上、相手に部分的にペースを握らせるのはかまいませんが、それなら枠に飛ぶシュートだけは打たせてはいけない。それは「ペースを握らせている」のではなく、単に「ペースを握られている」だけです。

終盤になってから谷澤、青木、深井と攻撃的なカードを切りましたが、これだけゴールで差をつけている一方、ボールの方は落ち着かない状況で使うカードなのかなということは、やや疑問に感じました。どこかで山口を入れて守備から引き締めなおして、工藤を一つ上げてカウンターで孝太を裏に走らせるような形で相手を絶望させるという手もあったかと。ま、しょせん素人考えではあるんですけど。

 巻に関しては、スローイン時にサイドによってボール回しに加わろうとするシーンが多く見られたんですけど、深い位置の時には、味方を信じて中央に残ってて欲しいなと。ゴール近くで巻に期待するのはサイドからクロスを上げることではなくて、クロスに飛び込む姿なんですよね。ただ、巻の無得点、米倉の2得点の差が際立ちますけど、今期米倉が得点してるのは巻とセットのスタメンで出てる試合なんですね。今節とか鳥栖戦とか。フォメは違ってますけど、米倉の縦への突破を引き出す意味では、相性がいいのかもしれません。

 後半の試合運びのつたなさは感じられたものの、失点ゼロでおさえて試合終了。米倉倉田の「おれたちジェフ!」に加えて、ユニフォームゲッツでの「良太バンザイ!」など、いろいろ盛りだくさんな感じで締め。

というわけで中断前のホームはこれで終了。気がつくとホームはザスパ戦を欠席しただけで、あとは全部見てるぞ。去年とはえらい違いだ。次節のアウェイ、ヴァンフォーレ戦で中断期間ということで、個人的には日本一行きたいアウェイの甲府に参戦したいんですが欠席。むー。
 ハーフナー・マイクはいかにもうちがポロっとやられそうなタイプのFWで怖いんですが、向こうだってそれ以上にうちの孝太が怖いはず。走り勝っていい形で中断からキャンプに入ってほしいものです。それにしても、ディドの息子さんがエースストライカーになるんだから、オレも年を取るわけだよな。

試合結果(ジェフ公式)
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posted by すける at 00:27 | Comment(0) | TrackBack(0) | ジェフユナイテッド | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする